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藤本紀久子、相原幸雄、藤本洋子で運営するフード&デザインプロデュース会社。神奈川県藤沢市のスタジオにてクッキングスクール・料理教室も開催。主宰はクッキングコーディネーター藤本洋子。


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心改まる充実した2日間の世界料理学会でした(記:藤本紀久子)

4/23,24の2日間、函館で開催された第三回世界料理学会に参加してきました。
エルブジに代表される新しい料理の探求や素材の追求、そしてそれを共有し高め合おうという
世界的なムーブメントの日本版です。
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日本における発起人である、函館の深谷シェフは、バスク料理を代表する賢者です。
深谷シェフの開会宣言によって始まりました。
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心改まる充実した2日間の世界料理学会でした(記:藤本紀久子)_a0195310_18223811.jpg

ルマンジュトゥーの谷シェフや、料理ジャーナリストとして料理人からの信頼も厚い
斎藤壽氏といった方たちから、
TAKAZAWAの高沢シェフのような気鋭の若手、
さらに、スペイン、フランス、アメリカ、メキシコと、海外からのシェフ、
聞きごたえのあるトークセッションや講演がブッキングされています。
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1日目、秋田のPatisserie STOVEの斎藤シェフの、違う食感の組み合わせによる
ドラマティックなお菓子の紹介が小気味良いプレゼンテーション、
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心改まる充実した2日間の世界料理学会でした(記:藤本紀久子)_a0195310_18441293.jpg

フランス、オンフルールから参加したアレクサンドル・ブルダスシェフの講演、
「コンヴィヴィアリテ(懇親性)」が彼の最も大切にする信条、
「レストランはよろこびを分かち合う場所、レストランは劇場ではない」
というメッセージはまた、レストランの本来の姿を再認識する意義あるものでした。
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レストランは「Sa Qua Na」、サカナ、でもあり、Savior,Qualite,Nature を込めたもの、
モダンな空気感のなかにある自然体のホスピタリティを感じます、
いつか訪れてみたいレストランのひとつです。
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心改まる充実した2日間の世界料理学会でした(記:藤本紀久子)_a0195310_18545831.jpg

今回の食材テーマでもある海藻について、北海道大学の安井肇博士からのプレゼンテーション、
日頃親しんでいる海藻について、その新たな付加価値を示すものでした。
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心改まる充実した2日間の世界料理学会でした(記:藤本紀久子)_a0195310_19333269.jpg

海外の気鋭シェフの海藻への注目の大きな要素は主にその物性、粘りによる効果、
あの風味は苦手でも、その食感へのアプローチに興味があるようなのです。
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夕方からのパーティーには、それぞれのシェフのアミューズがふるまわれました。
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2日目のハイライトは、シカゴから参加のグラン アケッツシェフ、
同業のシェフたちも注目の講演です。
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レストランの信念を伝えることはディティールの分析から、
レストランは、新しいことを体験するときのドキドキ、戸惑い、笑い、
そんなすべてを感じてもらう場所。自信に満ちたプレゼンテーションは圧巻です。
モダンアートのようなスダチ、テーブルのオブジェ、最後にはデセールのソースに。
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料理のクリエイティビティにテーブルウェアが従うべき、という発想、
凍ったままの状態でサービスできるプレート、
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テーブルクロスを使わずに、カトラリーを美しく清潔にセッティングするピロー、
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昆布のだしをサイフォンで取り、サーブする、
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こういったアプローチに、疑問を呈する聴衆もあったなか、
ベテランの谷シェフから「料理人の発想、素描は彼もまた同じ、その表現にいろいろな
かたちがあってもいいのではないか」という弁、会場から満場の拍手でした。
斬新な発想で顧客を魅了する、ここもまた、いつか訪れてみたいレストランです。
様々な料理人の生き様や真摯な仕事を垣間みるとともに、
北海道の食材にも出会えた今回の料理学会、また来年ここで会おうと誓いながら幕を閉じました。
心改まる充実した2日間の世界料理学会でした(記:藤本紀久子)_a0195310_1928152.jpg

by s-cultivate | 2012-05-13 19:36