藤本紀久子、相原幸雄、藤本洋子で運営するフード&デザインプロデュース会社。神奈川県藤沢市のスタジオにてクッキングスクール・料理教室も開催。主宰はクッキングコーディネーター藤本洋子。


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春らしい宵に。(記:藤本紀久子)

春の到来を感じる風もあたたかい宵に、
古くからの友人が主催する楽しい集まりに伺いました。
当時と同じ広尾のベルナハイツで、旧友の兄、愛すべき先輩の誕生日を祝う集いです。
30年以上昔、まだまだ20代の好奇心と、日本中が元気になっていく時代のなかで、
これからの自分をどうしようかと模索しているころ、
自分たちの生き方に明るくまっすぐ進んでいた先輩たちがとにかくまぶしかった。

集いの食卓は、渋谷の「やさいや」のささめゆみこさんの手料理、
野菜料理はその下ごしらえに見えない手間がかかるもの、心のこもった手仕事です。
人参の梅酒煮は、時間をかけて、梅酒一升とともに煮含めた希有な逸品、
ふきのとうも、この季節を気づかせてくれます。
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かんぴょうの胡麻和えは、何気なく見えて味わい深く、
煮もの以外にこんなに美味しいかんぴょうのお料理があったのかと感動でした。
揚げ餅、揚げ昆布、素揚げの蓮根の吹き寄せ、
脇役を主役級にみせる、ゆみこさんの料理の手腕は心地いいかぎりです。
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準備するゆみこさん、白衣に身を包み、真剣なまなざし。
渋谷の「のんべえ横町」の一画にある「やさいや」さんの店主です。
大きなお店を思い切ってたたんでこじんまり、そして気持ちいいお店をきりもりしています。
この時代、ある程度の単価以上の飲食店を続けていくのは大変です。
昔ながらの名店が、ここ数年いくつも姿を消しているという話しをしながら、
「高級店がどんどん街から消えていくと、いい職人さんが育たなくなってしまう。」
と切々と語っていたゆみこさん、料理人の魂を感じました。
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今晩の主役が神戸出身ということもあり、主菜は「はりはり鍋」
くじらの赤身肉とくじらベーコン、京都から直送された大株のみず菜とよもぎ麩、
私は初めていただきましたが、あっさりとしてコクがある、
なんとも大人のたしなみを感じる料理でした。
いただいた小鉢のだしのおいしさがお伝えできなくて残念。
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30年ぶりくらいに再会した憧れのご夫妻が、自家製の梅酒を差し入れ、
ラベルには、主役を彷彿とさせる猫が。なんともセンスのいい一服です。
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仕事や人生、いろいろやってきた大人同士が子供のようにくつろぐ場所には、
やっぱりその魂やセンスがにじみ出るものですね、
そんな場所に身をおけることが、今とても幸せです。
友人であり、このパーティーを主催した六高寺菜穂さんのブランド、
HITOMONOKOTOも、同じベルナハイツにあります。
彼女の美意識で作られ、集められたものは、静かに時代を語っていて素敵です。
1月のブログでも、西麻布 LeBaindでの展示会をご紹介しました。
www.hitomonokoto.com/
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by s-cultivate | 2012-02-25 17:06